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明るい反抗~歴史は繰り返す~

七色仮面団第2回公演 1993年

1993年3月6日・7日 Die Pratze
【演出】息吹肇
【CAST】

  • 藤井幸乃:石井文子
  • 菊川晃司:菊田哲郎
  • 高嶋栄作:根岸英之
  • 東野陽子:小島幸
  • 後藤田久美:加藤久美
  • 浅香由美:中豊留三智子
  • 牧瀬りえ:石橋佐知子
  • 松田桃子:真柄貴子(6日)/石井文子(7日)
  • 奥野細通:柿沼直樹
  • 東郷英機:進藤温也
  • 治安維持部隊:久継智弘/長野隆之/川村康隆/高橋厚志

コメント

いろいろな面で本当に紆余曲折があった公演。1991年12月の予定を稽古の進行の遅れ等から翌年3月に延期したところ、何と劇場入り当日に役者が事故を起こして舞台に立てなくなり、結局その年の公演は中止になった。キャストの一部を入れ替えて再起をかけた1993年の公演では、初日に役者の1人が劇場からエスケープするという事件が発生。本番直前に本人が戻ってきてその日の公演は何とか行ったものの、2日目は全く姿を見せなかった。幸い主な掛け合いの相手である石井が台詞をほぼ覚えていたので、マチネの開演を遅らせて急遽掛け合いの部分の台詞を録音し、後の部分は1人2役で凌ぐというウルトラCを行った。
 稽古の過程ではキャストの都合がなかなか合わず、劇場入りするまで全員揃っての通し稽古を行えないという状況で、上演時間2時間半にも及ぶ脚本を上演するということ自体に無理があったのだろう(今ならとてもこんな無謀なことはできない)。
 メンバーと一緒に劇中歌を作詞・作曲したり、ダンスを2カ所も入れたり、長ゼリをこれでもかとぶち込んだりと、個人的には最も好き勝手をやらせてもらった作品である。時事ネタが満載で、「天皇陛下万歳!」という台詞が稽古場である公民館の廊下中に響き渡り、怪しい団体かと思われると困るということで、その台詞のみ小声で言ったりした。また、初めて照明や装置をプロの方にお願いして、ちょっとだけグレードアップが図られた芝居でもある。
 出身高校の演劇部OBが多数を占め、(完成度はともかく)その色を出した芝居の総決算的な舞台だった(他校出身者である牧瀬役の石橋のインパクトは強烈なものがあったが…)。参加者の主力の大部分がこの直後に就職し、「劇団」ではない七色仮面団の活動はここで一区切りとなる。なお、我が校演劇部史上に名前が残るであろう伝説の人・根岸はこれ以降舞台に立っていない。