Favorite Banana Indians

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「エーテルコード」-2020-

「エーテルコード」-2020-

リトル堂プロデュースvol.01
2020年1月15日〜19日 テアトルBONBON
脚色/田中彪
演出/石毛元貴

演劇製作会社の合同会社リトル堂さんが手掛けた第1弾のプロデュース公演である。初期段階では僕も関わっており、演出もする予定だったのだが、諸般の事情により降板したため、結果的にはノータッチだった。初演の出演者は誰もキャスティングされず、演出も別人。そして、脚本もかなりの改作が行われたようである。例えば、初演にはなかったチャネラー・杏樹の助手が加えられ、負のエネルギーを操るヒーラーだったノゾミは新聞記者の設定に。また、純愛(?)として描かれていた女子高生・日向と教師の文雄の関係性は、文雄が単なるスケベ教師の設定になったらしい。初演ではかなり登場シーンが限られていた洋介の出番が大幅に増え、颯太は主人公の美月の婚約者ではなくなっている等、ここまで書いただけでももはや初演とは全く別物として捉えた方がいい形での上演だったようだ。初演は約2時間だったランタイムが1時間40分にまで縮まっているのが象徴的である。
僕自身は見に行っていないのだが、Twitterで流れてくる感想などを見る限りでは評判は良く、何度もダブルコールがあったようで、(興行的には分からないが)上演は成功したと言っていいと思う。
キャストもみな高評価をもらっていたが、特に初演で松原夏海さんが演じた美月役の船岡咲さんのナチュラルで可愛らしい演技と、初演でさんみゅ〜の西園みすずさんが演じたヒカリ役の、元SUPER☆GiRLSの八坂沙織さんの歌唱力がかなり評判を呼んでいた。是非Favorite Banana Indiansの舞台にも出演して欲しい。その他にも何人か気になる役者さんがいたので、機会があればオファーしてみるつもりだ。