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滋賀県の高校にすぐに続いて同じ作品の上演許可願いが来た。それも、今度は「短編不条理劇集」の一挙4作品同時上演である。
この4作は、もともとは僕が受講した日本劇作家協会の戯曲セミナーで、別役実さんの講義の課題として提出したものである。「不条理もののコント」という括りで、お題もあってのものだった。どれも非常に短い脚本なので、単独で上演されることはまずないと思っていたが、4作を全てやってもらえるとは思わなかった。
なお、この4作に共通するのはお題だけで、話自体はまったく関連性がない。
浜松北高校演劇部は、これを新入生歓迎公演で上演した。この4作の他に、真面目な演劇作品(?)も同時に上演したようである。そちらとはかなり異質なものであるということを意識して、敢えてこれらをレパートリーに選んだようだ。なかなかのセンスであると思う。
それにしても、この作品をこれだけ高校生が上演するというのは、やはり時代の空気感とこの作品が合っているということなのだろうか。実際、「はりこのトラの穴」でのダウンロード数は、どれもかなり多い。
校内公演ということもあり、実際の上演を見ることはできなかったが、どんな舞台になったのか、どんな反応があったのか、そしてこの芝居を見て入部した新入生がいたのか、非常に興味深いところではある。