3月5日・6日 武蔵野大学武蔵野キャンパス1304教室
【演出】柳瀬浩平
【CAST】
やはり「はりこのトラの穴」にアップされていた脚本を、武蔵野大学演劇研究部(def’s drop)が3月の「教室公演」の上演脚本に採用、上演されたものである(因みに、「教室公演」というのは、その名の通り学内の教室で公演を行うグループ、という意味である。同時期に同じく学内の講堂を使った「春公演」グループによる公演も行われていた)。上演に際して若干の修正が行われたようであるが、詳細は把握していない。唯一分かるのは、役名の変更である(「サトコ」は元の脚本では「ユッコ」だった)。
公演は2日間で2回あったが、平日の昼間ということもあって、残念ながら見には行けなかった。
ただ、def’s dropはTwitterをやっていて、稽古開始から本番終了まで、時々飛んだものの、ほぼ毎日ツイートが投稿されていた。別サイトの稽古場日記がリンクされているツイートもあり、僕はそれを読むことで彼等の稽古の様子を随時知ることができたのである。こういう情報の発信の仕方はかつてはなかったもので、今の時代らしさを感じることができた。
公演は問題なく終了し、概ね好評だったようである。
この脚本は2000年に書かれたもので、時代背景等が当時とは異なるため、もはや古びてしまったと思っていた。こうして10年以上経ってから大学生が上演したいと思ってくれたということは、何らかの普遍性がある物語なのだということができると思う。それを教えてもらったということで、今回の上演は僕にとっては大変有意義なものであった。