Favorite Banana Indians

Mail

True Love-episode 0- 2020

True Love-episode 0- 2020のフライヤー

2020年11月29日
御茶ノ水KAKADO

【CAST】

相川なつ(オフィス良平)
西村守正(F.A.P.P)
深月沙耶(X holic)

【あらすじ】

人工知能研究の第一人者・鮎川哲郎は、偶然行ったライブで、シンガーソングライター・篠原麗の曲と歌声に惹かれ、麗と交流を始める。麗も、自分の音楽世界を理解し、受け入れてくれる哲郎に、徐々に心を開いていく。
同じ頃、哲郎が所属する国立人造人間研究所のプロジェクトに、プログラマーの八神愛理が別の会社から派遣されてくる。仕事でミスをしてしまった愛理に、哲郎は優しい言葉をかける。それがきっかけで、愛理は哲郎を意識し、惹かれていく。
麗は婚約が破談になり、落ち込んでいたが、哲郎の言葉に励まされ、新しい曲を作り、哲郎に聞かせようとする。哲郎は、自分の気持ちを麗に伝えようと決意するが、その直前に、麗は事故死する。
愛理は哲郎を映画や食事に誘い、一夜をともにするが、逆に寂しさに襲われる。そして、傷心を抱えて、仕事の終了とともに研究所を去る。
哲郎は、麗の存在を人工知能の力で再現しようと研究・開発を重ね、ついに、麗そっくりの護身用アンドロイド「i」を完成させる。

True Love-episode 0- 2020
True Love-episode 0- 2020
True Love-episode 0- 2020
True Love-episode 0- 2020
True Love-episode 0- 2020
True Love-episode 0- 2020

【コメント】

2020年はコロナで明け暮れた年となった。この作品は、やはりコロナで活動を停止していた西村守正さんのF.A.P.P主催の「ゆめいろらいぶ」が久し振りに再開されたのを見て、ちょうど2021年1月に第14回本公演で「True Love〜愛玩人形のうた〜 2021」を上演予定だった僕が、前回の上演時と同様に、その序章である「episode0」を上演したいと提案し、実現した。
内容は初演時とほぼ同じだが、哲郎と愛理の関係を見直し、少しだけ台詞を変更している。この時点で、1月のキャスティングがほぼ決まっていたので、それぞれその役を演じてもらった。(本編では、ダブルキャストのため、この3人が同じ舞台に立つことはない予定だった。)
X holicの深月さんのスケジュールの関係で、稽古ができたのは2回だけだった。また、劇中歌も二転三転したので、歌も覚えなければならない麗役の相川さんは特に苦労したと思う。
ただ、初演と同じ哲郎役を演じた西村さんは、初演よりも役が掴めて、自然に演じることができたと言っていたし、相川さんの歌唱力は圧倒的で素晴らしかった。深月さんも、少ない稽古量の割には役を掴んでいて、全体として小品ながらバランスの取れた印象深い作品に仕上がったと思う。
この作品を見て、本編である「True Love」に興味を持って下さり、実際にご予約をいただいた方もいらっしゃった。僕自身も、本編が楽しみになっていたが、2021年の1月に入って、政府が1都3県に緊急事態宣言を発出したことを受けて、本編は中止せざるを得なくなった。返す返すも残念無念である。