Favorite Banana Indians

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FBI団体概要

沿革

Favorite Banana Indiansとは

Favorite Banana Indiansは、1998年に脚本家・演出家・俳優の息吹肇と、女優 2人によって創設されました。当初から息吹の脚本を上演し、メンバーを固定する「劇団」ではなく、公演ごとに、作品世界を表現するのに相応しい俳優を客演に呼んでメンバーを変える「ユニット」という形態をとり、今日に至っています。
第4回公演「Stand Alone〜真っ直ぐな線を引いてごらん〜」から息吹1人体制になりましたが、2017年7月に白星由希奈が加入。2人体制になっています。
2017年より、Hajime Planning(代表 柿沼直樹)が運営主体になりました。これまで以上に、高いクオリティの舞台をお届けすすべく、さらに新しい地平を目指して活動中です。

Favorite Banana Indiansの舞台とは

人間にまつわるすべてのこと、とりわけ表面には見えない、深い部分を描くこと。
それがFavorite Banana Indiansのすべての作品の基底にあります。
優しさ、強さ、したたかさ、純粋さ、しなやかさだけでなく、弱さ、狡さ、愚かさ、冷酷さ、非情さ等が、すべて矛盾なく1人の中に同居している、それが人間だと考えます。
そうした人間の心のあり様や、人と人との関係性を繊細な台詞で描写するヒューマンドラマを軸に、80年代の「小劇場運動」の空気感も引き継いで、歌・ダンス・殺陣といったエンターテインメントの要素も取り入れた、「舞台ならでは」の表現を行っています。

とりわけ、女性を中心に据えた作品が多いのが特徴。男性の作者でありながら、女性の心情やありのままの姿をリアルに描くことでは定評があります。

また、「音楽」との親和性も強く、劇中に生の歌を入れた音楽劇や、生楽器の演奏とのコラボレーションの作品も多数。ミュージカルとは違った形での、音楽と演劇が融合した舞台表現を追究しています。

バンドとのコラボレーションのためのライブハウスでの公演の他、ギャラリーでの絵を使った公演も行うなど、劇場に限らず、様々な空間を使って作品を上演しています。

生きることの辛さ、苦しさや、世の不条理に押し潰されそうになっている、弱い立場の人間に寄り添い、癒し、励まし、応援する。時に冷静に、時に暖かく見つめる。そんな物語をひとつでも多く届けたい。

また、現代を生きる私達が直面する様々な問題を取り入れ、作品を通じてそれらの問題を考えるきっかけにしていただく、「社会と演劇を繋げる」役割を担っていきます。
しかし、だからといって、重く・深刻になり過ぎずに、幅広い年齢層のお客様に楽しみながら見ていただける部分もたくさんある、「間口は広く、奥行きは深い」「一捻りしたエンターテイメント」の舞台をお届け致します。
一見「アイドル芝居」と見紛うものから会話劇まで、FBIの舞台は多彩な形態で展開致します。

ただ単に「感動した」「面白かった」というだけの感想しか抱けず、観劇後の居酒屋やレストランで普通の世間話にすぐに戻れるような舞台を、FBIは作るつもりはありません。お客様1人1人の中に確実に何かが残り、心にさざ波が立つ。心の奥深くが強く動かされる。観劇後も長くその余韻が残るような舞台を作り続けていきたいと考えています。

過剰にエンターテイメントに偏らず、かといって、通にしか分からない「芸術」にも逃げ込まない。ここでしか見ることができない「娯楽と芸術のベストミックス」の舞台をお届けするべく疾走する。

「神出鬼没、変幻自在」

それがFavorite Banana Indiansの舞台表現です。